あの日刺された針は今日もまだはずれない~ゆるめな切迫早産入院記録~
久々の更新なうえにほぼ日記。
同じような境遇の方(妊婦さんとか妊婦さんとか?)に少しでも参考になればという想いでつづってゆきます。
切迫早産…早産しそうな状態。早産とは臨月(36週~)に満たないで出産しちゃうこと。赤ちゃんの身体の各機能がしっかり完成する臨月以前に産まれると、後遺症やら生存率やらなにかとリスクが高いのです。良い子のみんなはなるべくぎりぎりまで中でねんねしてようね!
「切迫早産」の診断を受け、入院生活に入った頃の記事。
6/20に入院し、6/22にシャンプー&トイレまでの歩行を許可された私。相変わらず点滴につながれてはいましたが、それなりに入院生活をエンジョイし始めていました。
そして6/23午前の診察時。
「先生、今日はわかりました?」
いつもヨガ的ポーズをしているせいで、なかなかその性別を教えてくれない中の人。
「今日も見えません?」
先生はモニターを見ながら渋い顔、質問をガン無視です。
えー。
「これはもううちじゃみれないよ。〇〇病院に救急搬送」
えー。
カルテを受け取り、バタバタと奥に引っ込む看護師さん。手持ち無沙汰すぎて、車椅子で脚パタパタする私。
「妊娠26週で子宮頸管長が10mm」
医療従事者や勉強熱心な妊婦さんには、これが結構怖い数字だとわかるかもしれません。
体重800グラム未満の赤ちゃんが今日にでも生まれてくれるかもしれないリスク。
それがいっそう現実味を帯びてきたということです。
育児ブログじゃないので詳しい説明は省きますが、誰かが90年代少年漫画に例えてくれることを期待。
救急搬送先では点滴を3本繋がれ、指先には酸素測定用のクリップ装着。血圧計が数分ごとに腕をしめあげてくるのが一番苦痛でした。あれ、地味に痛い。採血後、止血が不完全な状態で装着したせいかスプラッタなことになってました。
半日をその部屋で過ごし、一時的に母子同室の新生児がわらわらいる部屋に移され、ようやく落ち着いて過ごせる個室にたどりついた私。新生児がわらわらいる部屋には3時間ほどしか滞在しませんでしたが、けっこうおもしろかったですよ。ヒステリックベビーのパパママが入院費のことでもめてたり。カーテン越しに産後ブルーママさんのヤバい独り言が聞こえたり。もうね、ほんと呪詛。
Q.「妊娠27週で入院したら退院できるのか?」
A.「う~ん。へへへ」
切迫早産の診断を受けると長期入院となるケースも珍しくない一方、数日~1週間で退院できることもあります。
その判断材料になるのが「子宮頚管の長さ」「子宮口の開き具合」「お腹の張り具合」「生活環境」など。つまり一概には言えません。
私の場合、子宮頚管長にくわえて生活環境に問題があることは主治医(なぜかチャラい)にもまるっとお見通し。私の下腹部をジャンプ台に見立てて遊ぶ2歳児の存在を懸念しているようです。
「やっぱり微妙な感じですか?」
「この週数でこれはねー、結構厳しいパターン」
「えー」
「あと2か月一緒にがんばろう」
「えー」
「DVDとか持ち込んでいいから。ゆっくりしていきなよ」
「えー」
パタン。
えー。
今一番心配なのは、元々高くない血圧が薬の副作用でさらに下がり「80の35」とかになっていることですかね。この調子だと来月再来月には限りなく0に近い数字をたたきだすでしょう。なにこれ怖い。下げ止まれ。
華麗に死亡フラグを立てたところで、今日はお別れです。
今日からまた皆さんのブログにぼちぼちおじゃましていきます。