「アルビノ 画像」でググると出てくるがアルビノではない彼ら
白い動物って魅力的
とにかく神々しい
べりきゅーと
そして伝説へ…
俊足
何故か残念
「アルビノ 動物」で画像検索すると、山ほどこんな画像が出てきます。
かつての日本にはアルビノ天皇も存在した
アルビノといえば、透き通るような白い皮膚にプラチナブロンドの髪、赤い目。
そんなファンタジーな姿を思い浮かべますね。
人間の髪の毛や肌を着色しているのはメラニン色素ですが、そのメラニンを生成するにはチロシナーゼ酵素が不可欠。アルビノさんは、このチロシナーゼに関する遺伝子情報が非アルビノとは少し違うのです。
①チロシナーゼが全くないタイプ
②チロシナーゼが少しあるタイプ
③体温が高い部位はチロシナーゼが働かないタイプ
ざっくり分けるとこんな感じ。
実は確率的には1/20000とそう低くない割合で出現するのですが、街中で人間のアルビノさんに出会うことはごくごく稀。
いかにもな容姿になる①以外は、北欧では珍しくない金髪碧眼レベルだったり(日本のど田舎ではかなり珍しい)、網膜検査をしないとわからないレベルだったりするみたいです。
こちらは日本人初(?)アルビノ芸能人の粕谷幸司さん。
粕谷幸司の公式ブログ [KASUYA.net] | アルビノ日本人タレント粕谷幸司のホームページ
こちらは最近ちょっと話題の漆黒の生き物(メラニズム)
厨二くささがたまらない
アルビノっぽいけどアルビノじゃない、白変種という生き物たち
弱肉強食が当たり前の自然界でひときわ目立つ白い動物たち。
かなり不利なはずです。
実は彼らの多くはアルビノではなく、「白変種」という生き物たち。
ホワイトタイガーやホワイトライオン。
ほとんどの脊椎動物でこの「白変種」が確認されています。
きりんさんが好きです
でもゾウさんがもっと好きです
残念ながら医学的には遺伝子の欠損扱いをされているアルビノと違い、白変種は正統な遺伝子を受け継いだ存在です。
はるか昔、全身が白い毛におおわれた彼らにとってすこぶる有利な時代がありました。
現代では高層ビル群がそびえたつ都市も、ジャングルも、砂漠も、全てが白銀におおわれていた時期がありました。
氷河期ですね。
いくどとなく氷河期を繰り返すうちに、彼らは白銀の世界で生き抜くために有利な「白変」という遺伝子情報を手に入れたのです。
白鳥やホッキョクグマがいまだに幅をきかせている地域を考えてみると、納得。
白い生き物ってとにかくかっこいい!
そんなお話でした。
ちなみにここでは「アルビノ」連呼していますが、人間の場合は「アルビニズムの人 (people with albinism)」という言い方が好ましいようです。