スーパームーン、地震雲、電磁波、動物の異常行動…本当に地震の前兆なのか?VOL.2「地震雲」
そういえばずいぶん前に放置していたこれの続き…と思い出したので、今日は地震雲とシャク歴の話をします。
*この記事は、英語と古文から逃げたかっただけのエセ理系が書いております。正確な情報や関係機関の公式な見解がご覧になりたい方は、記事最後の参考リンクをどうぞ。
Q.地震雲とは?
A.「地震の前兆」とされる、ちょっと変わった形に見えなくもない雲全般のこと。
その他の前兆現象(スーパムーン、動物の異常行動etc)と比べて、「地震雲」は比較的お手軽な地震予知方法だといえますね。
もっと空に思いを馳せたい方は、地震雲の形状を詳しくまとめてあるNAVER等をご覧ください。自分には飛行機雲とかうろこ雲にしか見えない。
Q.地震雲の信憑性は?
前提「そもそも地震予知自体はかなり困難」
「予知」の定義にもよりけりですが、今のところ
・地震が発生する場所、日時
・地震の規模、想定被害
これをピンポイントで予知(または予測)するのは現実的ではないとされています。
A.その根拠として、気象現象のひとつでしかない雲を引き合いに出すのはいかがなものかというのがおおむねの見解。
日本地質学会「鎌田氏が提唱した地震雲論は、自らの生活を正して都会を捨て大地に帰ろうということ。←極論。そもそも市長在職中に税金を滞納していた彼は自らを正せたのか。それはともかく科学的根拠はいまのところない」
日本地震学会「地震雲ってさ、巻積雲や飛行機雲のちょっと変わったタイプでしょ?それに地下現象(地震)と地上現象(雲)の関係性も怪しいよね。が、皆無ではないと予防線は張っておく」
一般的な地震研究学者の間ではどうやら否定的な意見が大半のようですね(自分調べ)。ここまで言われると、逆に少数派の意見が気になっちゃいました。
Q.地震雲推し!「地震体積説」とシャク歴って何
佐々木洋治氏 (日本地震予知協会代表)が提唱しているこの理論をざっくりと。三行。
・磁気エネルギーこそが地震の源
・磁気エネルギーは雲の形状を変化させる
A.ふむふむ。がっちがち理系の人早くー。
この「地震体積説」は、現在研究の進んでいる
(弾性反発説)→地下で両側から押し合ってるから。限界超えたら揺れるから。
(活断層論)→活断層とかプレートとか。最近ちょっとたたかれ気味。
等のいずれとも一線を画すもののようです。
とにかく「雲を見れば地震は予知できる」という佐々木氏の意見に賛同する方、手強そうなので説明を省いたシャク歴について知りたい方は こちらをご覧ください。
全然関係ないけどこれを思い出しました。
(参考)
公益社団法人日本地震学会 - FAQ 2-12. 地震雲(2014年以前に作成)
気象庁 Japan Meteorological Agency