黒魔術は現アフリカ貧困層が生みだした?マラウイ、タンザニア…etcアルビノ狩り多発警報!
アフリカ諸国に残る悪しき習慣
少し前に、ちょっとした好奇心から調べてみたアルビノ(先天性色素欠乏症)のこと。この記事はあくまで「白い生き物って神秘的でかっこいいよね!」というミーハー心から思いついたので、アルビノにまつわる黒い話題にはあえてふれなかったのです。
でも、ついさっき発見してしまったこんな記事。
(CNN) アフリカ南東部のマラウイでアルビノ(先天性色素欠乏症)の人々を狙った襲撃事件が相次ぎ、国連の専門家が「このままでは全滅してしまう」と警告を発している。
発展途上中のアフリカ諸国って、マサイ族が携帯電話を持っていたり、上半身裸の女性がスーパーで買い出しをしていたり、伝統と文明が入り混じったカオスな状態。
もちろん古き良き文化だけではなく、悪しき風習も残っているのです。
アフリカ大陸に現存するちょっと怖い風習…
魔女狩り
魔女が災厄を呼び込むという迷信が残るタンザニア。年間500人の罪なき女性が殺害されている
アルビノやピグミーを食べると不思議な力が身に付くとして、タンザニアやコンゴに見られる悪習
※ピグミーは低身長民族(アカ・バギエリ・トゥワ族など)の総称
割礼
女性器を樹脂でくっつけたり切除したり…イタタ。後遺症や死につながる感染症をまねくこともあるが、いまだにアフリカ東部で広く行われている。これをしてないと結婚できない。
処女暴行
「処女と交わればAIDSが治る」という迷信のせいで、幼女や赤ちゃんほど狙われる鬼畜すぎる悪習。アフリカ南部に多い。
もちろんどれも日常的に行われているわけではなく、例えば「割礼」なんかは廃止宣言を行う国も増えてるんですね。
しかし、何故かアルビノが被害にあう事例はここ数年マラウイで急増しています。
アルビノの肉を食べ、骨や体の一部は魔除け厄除けに。富や長寿をもたらす万能のお守りにもなる。時にはアルビノの肉を呪術師に捧げて怪しげな黒魔術を行ってもらう。
もちろんどれも科学的根拠などない迷信に過ぎないのは明白です。時代に逆行するかのようなこの流れ。マラウイで一体何が起こっているのでしょうか。
おなら禁止法が発令され、同性愛禁止法が撤廃された国マラウイ
アフリカ南東部にある共和国。国民1600万人の内アルビノは約1万人。
アルビノ発生率は平均(1/2000)よりちょっと高めでしょうか。ご近所にはウルトラハイパーインフレで注目されたジンバブエがあります。1000億ドル札とか冗談みたいな高額紙幣が発行されてましたね。こども銀行か。
とまあマラウイマラウイ調べているうちに、アルビノ被害が急増しているのはこの国だけではないと知りました。
マラウイを訪問したイクポンウォサ・エロ(!)氏
今回こうしてマラウイがクローズアップされたのは、彼女が同国を訪問したため。アルビノ被害はここ近年アフリカ大陸全体で増えているのです。
というわけで、マラウイではなくアフリカ大陸で今何が起こっているのかということですね。急速にアルビノの「需要」が高まっているのは、いわゆる黒魔術の信奉者が増えたせいでしょうか。黒魔術師のつぶやきがネット上で拡散でもされているのでしょうか。
アルビノ信奉はここ近年始まった悪習だった
エロ氏の見解は非常に冷静でした。
「アルビノを材料とする黒魔術信仰があったことを裏付ける資料はない」
そうか。そうなのか。
良かった。黒魔術信仰なんてものはなかったんだ。
とはいえ、真の黒魔術や呪術のノウハウがあるのならむしろ資料が残っていなくてもおかしくない。一子相伝、門外不出でしょ。そういうのって。術者の口から口へと伝えられ、あえて証拠を残さなかったという考え方もできますね。はたまた文書を残す概念がない時代(植民地以前)に発祥した風習だからとか。
金と暇を持て余した悪趣味な富裕層の需要?
ではありません。
急激に経済成長をしているアフリカ諸国では、富裕層にはじゃんじゃんお金が舞い込み、貧困層は一発逆転かまさない限り死ぬまでパッとしない。どこの国だって似たようなものなんですが。
最低限の教育をうけることもままならないアフリカ貧困層の中には、資本主義社会で成功を収める=奇跡のようにとらえる人たちも存在します。
富「資本主義サイコー札束ヒラ~」
貧「あいつらだけずるい」
貧「絶対何かやってるって」
呪術師「お客さんお客さん」
呪「こんなんありまっせ(チラ」
貧「…‼」
呪「(チラチラ」
こうして貧困層をたきつけるやり方は、呪術師にとっても格好の金儲けのタネ。
その素材を提供して富を得ている輩もいます。
ひょっとしたら彼らにとってアルビノはただの「ラッキーアイテム」で、我々にとっての幸運のネックレス感覚なのかもしれません。
文化や歴史の違いで、命の重みに対する感覚も変わってくるのかな。