専門家が大胆地震予測!データと古文書から読み取る次の警戒区域は??
気象庁では14日が前震、16日が本震だったという見解を述べています。
近県に住んでいる自分の体感的には、揺れに揺れた14日が本震で16日はちょっと派手目な余震?程度に思っていたのですが。(数日ひっきりなしに続いた余震で体が慣れていたせいもしれません)
さてさて、これだけ規模の大きい地震が頻発すると「次はどこに地震が来るのか」「自分の住んでいるところは大丈夫か」と気になる方も多いですよね。
地震大国である日本、そもそも安全圏などない
「2016年上半期にM〇クラスの地震が〇〇地方で起こる」
というざっくりした地震予知ならたいがい的中するでしょう。
ただね、これは日本地震学会が新しく決めた定義によると「予知」とは言えないんです。
「地震予知」…警報を発するレベルで場所・規模・時期が特定できる地震
前々から噂されている南海トラフなんかは、この「地震予測」にあたるわけですね。
でも「予測」が「予知」に比べて役に立たないわけではありません。
ある日突然に「来週M10来るぞー」ではなく、「そのうちデカいの来るから備えといてね」という「予測」だってじゅうぶん有益な情報です。
現状は「地震予知は極めて困難」とされているわけですが…
次に警戒するべきと予測されている場所はどこなんでしょう。
次に地震が来るのは四国?
九州での大規模地震発生を予測していた「地下天気図」
熊本・大分の一連の地震を予測していた研究者の一人、長尾教授(東海大学地震予知・火山津波研究部門長)。
彼が次の大規模地震発生を予測しているのは四国中部。
長尾教授が地震予測に用いる方法は、独自に作成した地下天気図です。
地震が増えた地域が赤(高気圧)
地震が減った地域が青(低気圧)
これは2015年4月時点のもの。
※東北に赤い部分が目立つのは、東日本大震災後も小規模地震が頻発しているため
長尾教授は、地震が減った地域を低気圧とし、さらにはその低気圧が消えてから半年以内が大規模地震への警戒期間だと考えています。
嵐の前の静けさということでしょうか。
低気圧表示が消えた3月24日以降の九州地方を警戒区域として呼びかけていた長尾教授。ニュースレターはこちらから受け取れます。
「GPS地殻観測法」でも四国は要注意!?
全国8か所に観測所をもつ京都大学防災研究所 地震予知研究センター。
膨大なデータをもとに、地殻変動やマントルにあらわれる現象と地震にどのような関連性が見られるかという研究をしています。
今回、同センターの橋本教授が警鐘を発したのはやはり四国。
四国南部の地殻変動が中央構造線で止まっており、「これは四国北部の中央構造線がブレーキ役を果たしているためで、そこにエネルギーが蓄積されていることを示しています」
(2/2) 「次は四国が危ない」地震専門家が警告!エネルギー溜まってるのに動き少ない : J-CASTテレビウォッチ
これもまた、嵐の前の静けさといった感じですね。
歴史は繰り返すのか。次は長野?東京?
古文書から読み取れる過去パターン
GPS観測や地殻変動。そんな最新鋭の研究で得られた「地震予測」はたしかに説得力があります。ですが、つまるところそれは過去データの収束。
地震予測の専門家ではないといえ、古文書にヒントを得た磯田氏(国際日本文化研究センター)の発言も無視できません。
1619年 熊本、八代の地震(M6)
1627年 長野(松代)の地震(M7)
1633年 小田原の地震(M8)
1635年 江戸地震(M6)
過去にも、三陸沖を皮切りに日本各地で大規模な地震が頻発しているのがわかりますね。
三陸沖、熊本…ときたら次は長野か関東か。
余談ですが、国際日本文化研究センターのデータベースによると、こなき爺が啼けば地震が起き白いひげの老人が津波到来を知らせてくれるそうです。
画像は
こちらからお借りしました。