スーパームーン、地震雲、電磁波、動物の異常行動…本当に地震の前兆なのか?VOL.1
開設間もないこのブログですが、やはり一番読まれている記事がこれ。
まあこの地震予知が大方の予想通り外れてくれたのは幸いです。
「地震予知」に関しては、地震学や地質学はては天文学などの観点からさまざまな研究が日夜なされているわけですが、今のところ確立されてはいません。
というか有識者の間でも可能か否かで意見が割れている状態。
日本地震学会「予知できるといいね。僕たちは『地震学』のほうを研究するよ!」
日本地震予知学会「『地震予知学』と電磁気で予知できるよ。乳牛のミルクの量だって関係あるし」
気象庁「東海地震(M8クラス)なら予測できちゃうんだから!」
※どうやら駿河湾付近では常時監視体制が整っているため、1週間単位での予測が理論上可能なようです。
数々の大地震の前兆をとらえたとして今まさに脚光をあびつつありますよね。
ですが「○○日に××にM8が起きるぞ」と発信したところで、それを本気でとらえる人はまだ少ないでしょう。
「予知」という言葉自体なんだかオカルトめいた響きもあり、怪しげな「予言」の類と一緒くたにされてイマイチ信憑性に欠けて見えるせいかもしれません。
これから「地震予知」に関するデータやノウハウが蓄積されその精度が高まっていくにつれ、信頼できる情報として世間が受け入れるようになっていくのでしょうか。
さあ、それでは世間一般でいわれている「地震の前兆」の信憑性はいかほど?
特別な観測装置や専門的な知識を持ち合わせていない私たちが、自分の目や耳で地震の前兆を知ることは可能なのか。
昨日、こんな記事を書いたばかりなのにさっそく野暮なことを考えてみました。
貯めて使える。便利でお得な楽天スーパーポイントで楽しさアップ!
スーパームーンは地震の前兆か?
ここ数年話題に上ることが多いスーパームーン。
※正式には(天文学用語では)「ペリジーフルムーン」
潮の満ち引きが月の引力の影響を受けている、というのはご存知ですよね。平常時より月と地球が接近するこの時は、月から受ける引力が最大19%増しに。
そのことから
・火山噴火を誘発しやすい
・地震が起きやすい
・水難事故が起きやすい(これは天変地異じゃないか)
などの説が唱えられています。
しかし、月からの引力が19%増したところで、波の高さがほんの数インチ変わる程度だったりと地球全体で見た影響はごくわずか。正確な因果関係は証明できていません。
また、スーパームーンに限らず地球に及ぼす引力が大きくなる満月や新月。
「どれも満月(or新月)の1週間前後で発生している!」説。
よく見かけますね。
ではまずこのひどい図解を見てほしい。
本当、わかりにくくてごめんね。
本当にごめんね。
そのうち差し替えます。
月齢を軸にして、新月(月齢0日)~満月(月齢15日)~新月(月齢0日)のどこで地震が発生したかを並べてあります。
※月齢…新月を0日目、満月が(約)15日目、次の新月には0日に戻るという月の満ち欠けを基準にした数え方。
赤い線が満月の前後1週間
青い線が新月の前後1週間
伝わったでしょうか。
伝われこの思い。
つまり満月や新月の前後1週間ってあまりにもざっくりした言い方。
ほぼ365日カバーしています。
こうなると、逆に満月や新月の前後1週間で地震を起こすなというのが無理ゲーです。
(仮に「満月」か「新月」どちらの前後1週間、と条件を厳しくしたところで、該当するのは年間180日ですね。)
そしてここであげた大規模地震の中で、満月(or新月)どんぴしゃに起こっているのは阪神淡路大震災のみ。
さて、あなたは「スーパムーン=地震の前兆」説を信じますか?
興味のある方はこのあたりもどうぞ。
執筆にあたって参考にさせていただきました。